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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

2022年9月25日(日)に第584回月例会(大川村平石林道白滝線)が18名の参加で行われました。

 台風14号が過ぎ去った後,天気予報が二転三転したものの当日は晴れて安心した。1か所目の集合地点,南国市役所で7時15分に集まったのは3名(3台)。このほかは皆帰全山公園での集合とのことだったので少し早かったが出発した。
 8時過ぎに帰全山公園に到着。公園の駐車場は連休中もあってキャンパーでいっぱいだったので,橋を渡って左手にある狭い駐車スペースで待つことにした。駐車場がいっぱいになったため,橋のところで来た車に鴻上会長がさくら市下の広い駐車場に移動するように伝えた。
 8時半に,さくら市の駐車場に全員移動,新型コロナの感染拡大状況は落ち着いてきてはいたが原則乗り合わせしないことにして,9時少し前に11台で出発した。大座礼山までは車で1時間弱の道のりで,道を知らない人も多かったためはぐれないようにする必要があった。ダムサイトの大橋手前でトイレ休憩のため一旦停まったが最後の5台が来ない。しばらく待って合流の後出発,次に大川村の村のえき「結いの里」で再度停まり,全員が来ていることを確認。ここで先行していた法橋さんから,道路が通行止めになっているとの連絡が会長にあった。通行止めの場所が分からなかったためとりあえず向かってみると,白滝の里からの道と県道6号が合流する地点でその先全面通行止めになっていた。登山口まで徒歩で行くには難しいと考えられたため(通行止め地点から登山口までは約7km)大座礼山はあきらめ,野地峰に行き先を変更した。
県道6号を戻らず白滝の里方面への道に進むと,平石地区で土石で通行不能になったため(手前に通行不可の看板などはなかった),野地峰もあきらめ,そこで車を停め道路沿いを観察することにした。普段は車で通るだけのところだから,もしかしたら何かの発見があるかもしれない,と前向きに考えることにして,10時から観察開始。本来だったら大座礼山に登りはじめる時間だったな,と思った。道沿いを丁寧に観察していき,果実のついたチドリノキやエゾエノキ,シギンカラマツ,不明のアザミ属の植物などの標本を採集した。道路沿い山側は岩崖が多く,季節を変えてくれば様々な植物が観察できそうなところだった。進む速度の違いでいくつかの集団に分かれてしまい,昼食は12時ごろにそれぞれの場所でとった。速い集団は白滝の里の手前の峠まで行き,最後の集団は川を渡った先で戻って来た先の集団と合流して帰り,14時半頃無事解散した。
 解散後,県道6号の状況を確認に行ってみたところ,通行止め地点から300mほどのところで道の下の擁壁が無くなっており,道路幅が半分くらいに制限されていた。落石はほぼきれいにかたづけられていたが,斜面の上は木に倒木や石が引っかかっていたり,岩の間から水が湧き出していたり,多数の車が通行するのはまだ危ない感じだった。
 今回の観察会では,大座礼山にたどり着くことすらできず,参加者の皆さんはたいへん残念だったことと思います。嶺北地区は思いのほか台風の影響が大きかったようで道路もいつ開通するか分かりませんが,また企画したいと思います。それまで筋力・体力の維持をお願いいたします。また今回参加をあきらめた方は,体力向上をはかり,ぜひ次の機会にはご参加ください。〔前田綾子〕
林道を行く
林道を行く
エゾエノキ
エゾエノキ
エゾエノキ
エゾエノキ
イラクサ
イラクサ
タニソバ
タニソバ
クマヤナギ
クマヤナギ
ゲンノショウコ白花
ゲンノショウコ白花