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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

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TEL:090-7622-1257

2021年9月26日(日)に第572回月例会(高知市久礼野・重倉)が,21名の参加で行われました。

 朝9時、重倉にある㈱相愛の駐車場に21名の参加者が集合した。駐車場で簡単にこの日の流れを確認し、四国のみちに向けて出発した。四国のみちに至る短い道路だけでもオトコエシやキバナアキギリが咲いており、参加者は各々で写真を撮りながら非常にゆっくりと進んでいた。
四国のみちに入ると、刈り取り法面には、オガルカヤ、ヒヨドリバナ、ヨメナ、ヤクシソウなどの草原生の草花が多く花をつけていた。水田と民家の間を抜けながら、生育している草花を観察。アキノノゲシ、コウゾリナ、アカネ、ヤブマメ、ネコハギなどの花が咲いていた。ゆっくりと周辺の草花を見ながら歩いていると、先頭を歩いていたグループとはかなり離れてしまったが、その先のモウソウチクの竹林で合流した。竹林では、思い思いに草花を撮影、キノコを観察するなどして過ごした。林縁には、ノササゲの花が立派に咲いていた。そこからは少し脇道に入り、少し暗い林床を観察した。ギンリョウソウモドキやツチトリモチなどが生育しており、参加者は姿勢を低くしながら足元をじっくりと観察していた。来た道を少し引き返し、水田に生育する植物を観察しながら久礼野茶房の方へ向けて歩いた。地元の方が育てているのか、林縁に流れる水路沿いにツリフネソウが一面に咲いており、参加者は驚きの声をあげていた。水路沿いには、アカバナ、マルバハギ、ツルニンジンなどの花も咲いており、11時30分を過ぎており一旦昼食とした。
 昼食を取り終えると、また久礼野茶房の方へ歩き出した。途中、刈り取りを終えた水田にお邪魔させていただき、畦畔草地の草花を観察した。下見の際に確認していた草花の多くは残念ながら刈り取られてしまっていたがワレモコウ、サワヒヨドリの花や、モウセンゴケなどを観察できた。動物にも動きやすい気候だったようで畦畔を歩くとシマヘビがぞろぞろと動き回っていた。水田を抜けると久礼野茶房からは、地主神社の方へ抜ける道を歩いた。道中には、タヌキマメ、ラセンソウ、ツルマメなどが咲いていた。各々、水田の草花を観察した後、来た道を引き返し、相愛駐車場へ戻り15時前に解散した。〔大利卓海〕
キバナアキギリ
キバナアキギリ
コキンバイザサ
コキンバイザサ
タヌキマメ
タヌキマメ
ツリフネソウ
ツリフネソウ
ヒガンバナ
ヒガンバナ
マルバノサワトウガラシ
マルバノサワトウガラシ
田んぼの観察
田んぼの観察