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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

2021年7月25日(日)に第570回月例会(大豊町梶ヶ森)が16名の参加で行われました。

 梅雨明けの晴天の続く中、梶ケ森龍王ノ滝駐車場に午前9時30分に16名が集合する。
4台の車andバイク1台に分乗し、梶ケ森キャンプ場駐車場に再度集合し、そこから水汲み場(土佐の名水)経由で“山荘梶ケ森”への車道を、それぞれめいめい下る。
その車道両脇にはシコクママコナ,ミヤマムグラ,ヒメヤブラン,ダイコンソウ,リョウブなどが咲いている。その車道にかかるトンネル状の樹間から遠方の山々には、三嶺・天狗塚・牛ノ背が見える。当日一緒に同行した先生は、この下りの車道が気に入って「いい下り」だと語っていた。
 山荘横裏手の登山道を通称“苔の岩”に向けて下る。樹間の中は涼しい風が吹き抜け、天然クーラーがきいている。梅雨が明けたばかりなのに、午前中からなぜか秋に聞かれるヒグラシが鳴き誇っている。
沢の流れの音と共に涼しい“苔の岩”で昼食をとる(11時30分過ぎ)。そこにはヤマジオウ(花),アオフタバラン(蕾),ミヤマハコベ(花),シコクスミレ,シコクブシなどが見られた。
 その後、色々の種類の美しい苔が岩にへばりついている小道を通り抜け“シャクナゲの森”に登りつく。
そこからは急な登りが続く、登山道にはブナの実が落ちていた。ブナ林の中である。樹間の中はいい風が吹いて涼しいが“天狗の鼻”付近になると樹木が低くなり、日差しが入ると暑くなる。タカネオトギリ,モウセンゴケ,ノギランなどが咲いていた。
“天狗の鼻”では少々ガスがかかり、いい風が吹いていた。ホツツジが一輪だけ咲いていた。
キャンプ場駐車場に戻り、車で梶ケ森頂上付近にあるお花畑を観察し、14時頃解散する。涼しい1日を過ごせた。
 残念なことが1つある。私は12年前のH21.7.18~21.7.19に、ここ梶ケ森山荘に妻と1泊したことがある。その時は、山荘の横の“二人の丘”や“天狗の鼻”にはカキランなどが咲いていた。今はもう見当たらない。現地を歩いてみて感ずることは、シカが植物を食べているということだ。〔黒瀬修平〕
イケマ
イケマ
イヨフウロ
イヨフウロ
モウセンゴケの花
モウセンゴケの花
ヤマキツネノボタン
ヤマキツネノボタン
ヤマジオウ
ヤマジオウ
苔の岩のフジシダ
苔の岩のフジシダ
苔の岩付近で昼食
苔の岩付近で昼食
鉄梯子を下りる
鉄梯子を下りる