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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

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2021年4月25日(日)に第567回月例会およびスゲ属研修会(高知市幸崎・北高見町皿ヶ峰(高見山))が参加者16名(うちスゲ属研修会9名)で行われました.

 新緑の筆山駐車場にスゲ属植物研修会に9名,例会の参加者7名,計16名が集合した。9時集合であったがすでに下の駐車場には車が停まっており,ハイキングやトレイルランの人たちが来ていた。スゲの組は皿ヶ峰方面へ,私たちは筆山の道を下った。筆山は樹高20mを超えるコジイ主体の山で,亜高木としてシロバイやクロバイ,ミミズバイが多く,低木層にはルリミノキやサツマルリミノキ,ヒサカキなどが多い。ちょうどルリミノキの花が見頃の時期で,斜面下からのアングルで写真が撮りやすい。木漏れ日の林床ではウラジロの新芽が伸びだし,ハナミョウガにつぼみ,ムサシアブミの花,シュウブンソウやコヤブタバコの葉が出だし,マルバウツギやコガクウツギに花が咲いていた。黒いぶつぶつの幹はリンボクの大木,アオキやクロガネモチ,ソヨゴやクロバイ,シロダモなども多い。道沿いにはヒメモエギスゲやオキナワジュズスゲ,マスクサに果穂がつき,シハイスミレは果実になっていた。下部の石段脇にタラヨウの雄花が咲いており,その下にキランソウの白花が咲いていた。石垣から垂れ下がったアリドオシの花つきがきわめて良く,赤い実もついている。下の谷にクルマシダがあり,コウザキシダもあるところから,ハヤマシダがあるのではと探したところ,なんと登り口の石段の間に一株それらしきものがあった。登り口の林内の草刈りの傍らにシラスゲがあり,その向かいの谷沿いにオオアオスゲが群生していた。
 10時半ころに登山口に着き,そこからは車道を上がった。コンクリートブロックの擁壁面は苔むし,マメヅタをはじめイタビカズラ,キヅタなどが着生し,コバノタツナミの花が咲いている。秋に咲くはずのヤクシソウにも花が咲いている。路側のサクラの植樹の下にはタマミゾイチゴツナギやオオイチゴツナギ,ヤマヌカボ,アオカモジグサなどのイネ科の群落で,中にヤブニンジンの実,アカオニタビラコやヤハズエンドウ,シャガの花などが咲いている。道端のエゴノキに早くも花が咲いており,ツルウメモドキやケケンポナシの新緑も目立つ。ひょっと,イガタツナミに花が咲いていないかと,山内家家臣の墓所を覗いてみたが,まだ蕾であった。車道に上がって,白花のコバノタツナミなどを見ながらゆっくりと車道を観察し,11時30分頃に駐車場着。そこで昼食をとってから,皿ヶ峰方面へ向かった。墓地の間の石畳の道は乾燥しており,筆山の樹林とは大違いで,アメリカフウロ,オッタチカタバミ,オオイヌノフグリ,ニワゼキショウ,チガヤなどの花が咲いており,途中やや湿ったところにコウガイゼキショウの花,林縁にエビヅルほか草地にシロバナタンポポ,クルマムグラ,キツネアザミなどの花,コガンピ,オカトラノオ,ナンカイギボウシなど。
 12時40分頃に皿ヶ峰山頂着。学生が数人ピザを持ってきて豪快に食べていた。天気も良く山頂からの眺めは最高であった。スナビキソウやリュウノウギク,メドハギなどを見ながら南の幸崎方面の鞍部へ下った。途中早くもヤマジノギクに花が咲いていた。
午後1時過ぎに高見町からの交差点を過ぎたあたりでスゲの組と合流した。
帰りは牧場跡の道を下り,水のしみ出したあたりにタチスゲとオキナワジュズスゲなどが見られた。午後2時頃に東屋に集まり,本日の復習を行い解散した。〔鴻上泰〕
アリドオシの花
アリドオシの花
キランソウ白花
キランソウ白花
タラヨウ雄花
タラヨウ雄花
ルリミノキの花
ルリミノキの花
研修会の様子
研修会の様子
シバスゲ
シバスゲ
東屋で復習
東屋で復習