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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

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2017年10月8日(日)に第525回月例会(黒潮町佐賀小黒ノ川・片坂(四万十町峰ノ上~黒潮町佐賀市野瀬))が行われました。

 9時30分にあぐり窪川を出発し,国道56号線を南下して黒潮町佐賀温泉を過ぎ伊与木川の支流である小黒ノ川を遡り,2kmほどの地点で観察を始めた。県外から来られている自伐林家の方が,作業道をつける作業を始めるところであった。道沿いに観察をしていくと,のり面にツクシハギ,ヒヨドリバナやヒキオコシ,ゲンノショウコなどの花が咲いており,上部の二次林はアラカシ,ネズミモチ,コナラなどに混ざってアカシデやノグルミが数本生育している。ノグルミは県内では普通ではないが,四万十川流域にはよく見られるもので,この佐賀の伊与野川周辺にも点在する。対岸に放棄されて間もないと思われる田があり,ミズネコノオの花が目についたので早速観察をはじめた。ミズネコノオをはじめミズワラビやコシロネ,タウコギ,メリケンムグラ,フタバムグラなど結構水田の植物が見られ,畔にはタヌキマメも見られた。
 11時過ぎに田を後にして,少し先の植物誌調査の際にシバネムが確認されたという場所に向かった。造成地から下の谷に降り,植林の縁を丹念に探したが,残念ながらシバネムは確認できなかった。ただし谷にオオハナワラビとモトマチハナワラビが並んで生えており,皆でその違いを観察した。ほかにツルニンジンやオトコエシ,ヤブタバコなどに花が咲いていた。道に戻った時にはすでに昼を過ぎていたので,そのまま県道中土佐佐賀線との合流点にある公園のログハウスの周りで昼食をとり,来た道を引き返して次の観察地点に向かった。
 13時40分頃四万十町峰ノ上の片坂の遍路道の入口に皆を降ろし,車を片坂の市野瀬側に廻し,運転手は峰ノ上に戻り皆の後を追った。シダ組の二人は市野瀬周辺の谷を探ることにした。片坂はほとんど植林とシイ林で薄暗く,下草は疎らであった。コジイ,シロダモ,ネズミモチ,ヒメユズリハ,カゴノキ,ムクノキ,アオガシ,ヤマモガシなどの林の下に,ハイノキ,ナツハギ,イズセンリョウ,コバノガマズミ,ハマクサギ,シロバイ,クチナシ,カンコノキなどが生え,林床にヒメアリドオシやベニシダ,マルバベニシダ,オオイタチシダ,オオバヌスビトハギ,ヒメアリドオシなどが疎らに生育している。やや珍しいものではジュズネノキが少数見られた。季節柄キノコの仲間が目立ち,ホウキタケ類?がまとまって生えているところでは,あちこちで写真を撮る人の輪ができていた。15時ころに市野瀬に到着し,15時30分にあぐり窪川で解散した。〔文:鴻上泰〕
コシロネ
コシロネ
タウコギ
タウコギ
タヌキマメ
タヌキマメ
ミズトラノオ
ミズトラノオ
ミズワラビ
ミズワラビ
モトマチハナワラビ
モトマチハナワラビ