menu

The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

2017年3月12日(日)に第518回月例会(いの町吾北村上八川上分陣ケ森・上八川上分柿藪・清水上分土居八坂神社)が行われました。

 午前9時に、いの町の道の駅「土佐和紙工芸村くらうど」に18名が集合する。この道の駅での長い間の駐車は禁止ということで、車で5分ぐらい行った中追渓谷入口の鷹羽ケ森登山口広場まで移動して、乗り合せを行い、出発する。途中香川県から来られたシダ類の先生2人と合流して、総勢20名、車8台で土佐町側から陣ケ森に向かう。
 この日は風もなく暖かく良い天気であったのが、何よりも幸せなことであった。この山はアセビが咲くことで知られているが、標高1000mあるので花が咲くのは1ヶ月ほど後で、来る時期が早かった。尾根歩きなので、シダ類も少ないのである。
 それでも、登り始めに咲いていないイチヤクソウの葉をたくさん確認し、そして、シロモジ・オンツツジ・アセビの蕾が見られた。雪も少しであるが残っていた。シダ類もヒカゲノカズラ・ヒメノキシノブなど10種確認する。
ときどき遠くに見える高知市内の町並、来月の例会で行く敷ノ山、雪光山や工石山などを眺めながら、丸山広場に11時半頃着く。ここで昼食にすることにした。
 この広場にあるアセビの大木で、草刈の手入れもしてあり、もう少ししたら、ワラビ類もたくさん出てくるだろう。ウサギのフンもたくさんあった。
 12時過ぎここから引き返す。帰りにミヤマウズラ・アオイスミレの葉を確認するが、ここまで花ひとつ見ていないのだ。そして、とうとう登山口の駐車場に戻ってきたところで、山岡さんが咲いている紫のカキドウシを見つけてくれて、大喜び。この日に見た最初の花であった。その近くにフキノトウも咲いていた。
花がないということで、いの町柿薮にある、日本一大きいと言われるヤブツバキ(シャクジョウカタシ)を見て帰ることにする。そこでは花が咲いていた。ナノハナ・ウメ・ジロボウエンゴサク・オオイヌノフグリ・キランソウなど、春がきたように色々と咲いていた。ノジスミレが咲いていて「やっと元気が出てきた」という人も居ました。
 次にシダ類が少ないということで、いの町清水土居にある八坂神社に向かう。下見をしていなかったので、行く途中に道を迷ってしまい「ごめんなさい」。そこでは、イチイガシ・シラカシ・ツクバネガシ・コウヤマキ・スギ・ヒノキの巨木があり、その大木には色々の着生ランやシダ類がみられた。日の当たるところでは、オランダミミナグサ・ミミナグサ・ホトケノザ・ミツバツチグリ等が咲いて、たくさん咲いたミミナグサを見て喜んでいる人もいました。川沿いに降りて行ったところでは、けっこうシダ類もあったとのこと。
 15時半頃、この神社を出て、鷹羽ケ森登山口広場に16時頃に着き解散する。
皆様おつかれさまでした。〔文:黒瀬 写真:黒瀬・宇田〕
アセビ
アセビ
キランソウ
キランソウ
ヒメスミレ
ヒメスミレ
シャクジョウカタシ
シャクジョウカタシ
シャクジョウカタシ
シャクジョウカタシ
八坂神社境内
八坂神社境内