menu

The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

2016年6月12日(日)に第509回月例会(仁淀川町池川椿山林道)が行われました。

 梅雨の真っ最中の観察会,レストパークいのへ8時集合。参加人数は何時もより少なくて10名でしたが,4台の車に乗り合わせて出発。小雨の中池川方面へ,「439交流館」から494号線に入り,大野椿山川に沿って標高を上げて行きました。椿山集落を通過時,対岸の山には五色の滝の白い筋が見えました。椿山集落は昭和50年まで焼き畑農業をしていて,其のころ150人が椿山に住んで居たとの事。今は僅か9人との事,時の流れを感じました。
 集落を抜けてさらに上の林道が散策の場所です。下調べで,オオバアサガラの花を見つけていたので其の場所へ行きました。すぐ傍にはサワグルミの果実が沢山垂れ下がっており,皆で撮影タイム。他にウリノキも大きな葉の下に可愛くカールした白い花を付けて居り,ニワトコも赤い実を付けていました。ヤブウツギも此処は未だ白い花が残っていて,下界とはかなり温度差が有ることを実感しました。
 更に林道を奥に進み目的地点に到着しましたが,雨が少し強くなってきたので車中で昼食を早めに済ませ午後の部に。傘を差しての散策になりましが,植物は生き生きとし,雨に煙る山々もシットリとしてマイナスイオンたっぷり。雨の中の散策も良いものだと誰かが言っていたのを聞いて,肩の荷を下ろし内心安堵しました。ヤマボウシ,ツルアジサイ,ガクウツギ,どれも雨に似合う木だと改めて感じました。鴻上さんが見つけたサワダツの花は,今回特に印象に残りました。余り目立たない小低木の花で,皆其処を通過したのに9人の目には留まらなかった様で,再度その場所まで案内して頂き,歓声を上げながら,賑やかな撮影タイムを楽しみました。今回はそこが最終ポイントと成り,帰る頃には梅雨本番を思わせる雨に成りましたが,散策中は小雨で良かったとほっとすると共に,思い出に残る観察会でした。参加された皆さん雨の中ご苦労様でした。〔佐々木英男・佐々木康子〕
オオバアサガラ
オオバアサガラ
サワグルミ
サワグルミ
サワダツ
サワダツ