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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

2015年5月15~16日に第27回特別例会が行われました.

 今年の県外への遠征観察会は,少しいろいろな負担を減らして1泊2日とし,中国地方の2箇所の観察場所を選定した.予定の2日間の天気予報は一週間前からずっと?マークながら,晴れ女の私は結構楽観していた.その願い通り,2日目の朝のうち霧雨だっただけで,?/?で気分も晴れやかな観察会となった.
 初日,巨峰ラインの観光バスに乗り込み,与島で高松から参加した平野さんが合流して20名のメンバーが揃った.移動中,日程の説明や自己紹介などしながら,車窓の景色を楽しむ.尾道道から見下ろすと漆喰も真新しい立派な家々が続き,標高が高くなると早春に戻ったような新緑が美しい.ホオノキの花が印象的であった.
 高速を降りて,道の駅掛合の里で注文しておいた弁当を購入し,ほぼ予定通りの11時過ぎに「わかあゆの里」に到着.国道184号線沿いの神戸川をはさんだ歩道を歩く.展望台へのコースは人が歩いた様子がなく,歩道は分からなかった.高知では珍しいクジャクシダや鉄の階段のすき間に見えるイワギリソウやオオメノマンネングサなど観察する.ムサシアブミが多いことにも驚いた.昼食をとり,川沿いのセリ科は田邉さんにシャクだと教わる.不老橋を渡り対岸の林床には色のとても綺麗なサイハイランが沢山咲いていた.奇岩がそそり立つ岩場にはセッコクやイワギリソウの花が咲き,蕾のオオメノマンネングサ,マルバマンネングサ,イワヒバ,フウラン,イワデンダなどいろいろな植物が観られた.歩道少し上がった岩場にはイブキジャコウソウ,ツメレンゲ,オッタチカンギク,エゾノカワラマツバが観察できた.
 15時20分,立久恵峡を出発し,玉造温泉ゆ~ゆで入浴後大山に向かう.コンビニで翌朝のサンドウィッチなどを仕入れて16時過ぎにコテージ楽遊館に着く.アルコールは全くダメという運転手さんの好意で夕食会場のレストランビアホフ・ガンバリウスに行く.美味しい地ビールと料理を堪能してコテージに戻ると,2次会のカラオケ大会が始まって11時まで盛り上がった.(?)
イブキジャコウソウ(立久恵)
イブキジャコウソウ(立久恵)
 翌日,朝食後少し霧雨が降っていた.宿舎の道端でスミレの夏葉を観察.1ヶ月前にはタチツボスミレ,山陰型タチツボスミレ,オオタチツボスミレの花が沢山咲いていたのに,他の植物が茂った季節ではなかなか見つけにくかった.大山寺から大神山神社まで歩く.豊かな林床が嬉しい.ギンラン,キンラン,コケイラン,クルマバソウ,ツクバネソウ,ルイヨウショウマなどの花が観られたが,お目当てのダイセンキスミレは殆ど終わっていた.スミレサイシンの大きな夏葉が多い.情報館で昼食をとり,佐陀川の河原でダイセンクワガタを探すと,咲き始めた個体があちこちに観られ,薄むらさきの可愛い花は格好のモデルとなっていた.奥大山へ移動途中の道沿いの林床にはまだ残雪があり,サンカヨウとスミレレサイシンの花を見つけることができた.木谷沢渓流では霧の中にブナやカツラなどの巨木がシルエットで浮かびあがり,渓流と相まって美しい景観を呈していた.四国ではこんな渓谷は観られないので,ここは是非コースに入れておきたかった場所であった.
 蒜山の道の駅に寄り,帰路につく.与島で平野さんと別れ,高知インターをまだ明るいうちに降りて美術館にもほぼ予定通りに到着.高知駅組を見送って解散した.〔文:細川 写真:鴻上・山岡〕
イワヒバとセッコクの岩(立久恵)
イワヒバとセッコクの岩(立久恵)
オオメノマンネングサ(立久恵)
オオメノマンネングサ(立久恵)
サイハイラン(立久恵)
サイハイラン(立久恵)
ダイセンキスミレ(大山寺)
ダイセンキスミレ(大山寺)
ダイセンクワガタ(大山寺)
ダイセンクワガタ(大山寺)
ルイヨウショウマ(大山寺)
ルイヨウショウマ(大山寺)
木谷沢渓流のシダ群落
木谷沢渓流のシダ群落
オシャグジデンダ(木谷沢渓谷)
オシャグジデンダ(木谷沢渓谷)
カツラ(木谷沢渓谷)
カツラ(木谷沢渓谷)