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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

2014年5月11日(日)に第484回月例会(いの町本川大森川渓谷)が行われました.

 9時に仁淀川橋西詰の河原に集合.長野県,広島県,香川県の会員も参加.久しぶりに山岡顧門の元気そうな顔も見られた.車8台に分乗して国道194号線を北上,大森トンネルを抜け本川に入り,旧大森トンネル口から奥南川林道へ分岐.大森川に沿って未舗装の林道を西進する.旧伊野から吾北にかけては,終わりかけのシイの花が山を覆っていたが,本川へ入ると途端に道筋は落葉樹林で,鮮やかな新緑がまぶしい.途中シコクスミレやシコクテンナンショウなどが目の端に飛び込んでくるが,目的地まで時間がかかるので目をつぶりながら車を進める.特に渓谷沿いに延々と咲く満開のキシツツジが気になって仕方ない.林道始点から約20kmを1時間ほどかけて,11時20分に奥南川保安林管理棟前の広場に到着.早い昼食をとって,12時頃にゲートを抜けて林道の奥へ歩き出す.ヒメウツギがよく咲いており,花が大きいハナヒメウツギにあたる.カンスゲ,チャイトスゲなども満開で,このあたりにはまだシカは来ていないらしい.トサノミツバツツジはほぼ終わりで,見上げるとシロヤシオがすでに咲いている.終わりかけのヤマザクラの花弁が風に舞う.ベニドウダンやアワブキはつぼみ,オオミヤマガマズミの葉が目立ち,イヌガンソクの大きな新葉と胞子葉に目を奪われる.林道沿いでありながらいろいろな花が咲いており,一向に歩が進まず,あちこちでカメラの放列ができる.渓流沿いのコハウチワカエデ,コミネカエデ,サワシバ,アカシデ,チドリノキ,カツラ,コハクウウンボク,ブナなど,落葉樹の新緑はひときわ鮮やか.渓谷奥に手箱山の稜線がすぐ近くに見える.林道を亀の歩みでほぼ1時間30分歩いて13時30分に引き返した.林道はまだ続いており,楽しみは後の機会に.40分ほどで広場に着き,車で元来た道を引き返す.帰路,気になっていたダム下流のキシツツジやウワミズザクラ,シコクスミレ,オオツクバネウツギなどを堪能し,15時30分過ぎに大森川橋で解散した.(文:鴻上 写真:細川)
オウギカズラ
オウギカズラ
オオツクバネウツギ
オオツクバネウツギ
シコクスミレ
シコクスミレ
ハナヒメウツギ
ハナヒメウツギ
ミツバウツギ
ミツバウツギ
フタバアオイ(白花)
フタバアオイ(白花)
ナツトウダイ
ナツトウダイ
キシツツジ
キシツツジ