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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

<お問い合わせ先>
TEL:090-7622-1257

新潟・佐渡の植物観察会

 4月24日 早朝出発にもかかわらず、皆元気よく出発、順調に走れて、石川県加賀ICで下りて塩屋海岸へ、途中銀のめしなるおにぎり家を見つけ、昼食を確保。
 小雨まじりで時に強い風で傘が逆さになった人もいたが何とか、イソスミレ・アナマスミレを観察することが出来た。車中で仕入れたおにぎりを昼食にしながら約4時間で予定より早く新潟のホテルに到着。夕食は日本海で取れた魚のにぎりとおいしい地酒を堪能し、明日に備え各自、早めの就寝だったよう。

 4月25日 今日も早朝出発、AM6:00のフェリーにて、待望の佐渡へ。
 途中、イルカが併泳してわれわれを歓迎していてくれているようだったが、島に近づくと金北山は雪化粧、はたして植物はどんな具合だろう?
 AM8:30両津港に到着。
 予定のドンデン山めざして出発。道中桜がちょうど見ごろ。山裾道路沿いも菊咲イチゲと二輪草の白い花でいっぱい。道沿いの所々にイチゲのブルーが映える。アオネバ登山口より山荘まで、ヒメオドリコソウがあちこち群生。カタクリ・オオイワカガミ(葉のみ、蕾)・ミスミソウ他。
 山荘近く散策予定も残雪多く断念。山荘下シャトルバス駐車場にて、弁当昼食。
 下りながら、所々で停車して観察。ミスミソウ・カタクリ他種類も多く、ミスミソウの花柄の多さにびっくり。少し時間も早く下ってきて、明日の天気予報もあまりよくないようなので、明日予定の杉池地区まで足をのばすことに。
 雪椿・ヤマトグサ・コシノカンアオイ・ニシキゴロモ・水芭蕉他、たくさんの植物を観察することができた。
 宿泊旅館は、温泉もあり、夕食はみんな一緒の部屋で歓談。食後、ホールでは歓迎の舞踊もあり、なかなか良かった。

 4月26日 昨日メインの場所は見てしまったので、今日はせっかく佐渡にきたのだからと、小雨の中トキの森公園へ。間近でめったに見られない鳥を見て感激した。
 181号線小倉ダム周辺で林道に入ったりしながら観察。オオイワカガミの開花に出会い、皆必死に撮影。エンレイソウ・ワサビ・二輪草・ニシキゴロモ。
 松ヶ崎鴻ノ池公園、無人休憩所にて昼食。海岸で、ヒメスイバ・コウボウムギ・ノボロギク・ハマエンドウ等。
 車中より、北雪酒造を見つけ、立ち寄る。
 営業の上手な若社長?に、次々に試飲を勧められた。しかも本当にうまく、皆お土産に2、3本と買い、梅も非常に安く2、3袋と買い求め、植物観察以上の盛り上がり。帰りに道路まで出て見送ってもらって、皆大喜び。
 帰りながら観察を忘れることなく、道路沿いにイカリソウが多かった。途中、野生に帰されたトキを二羽水田で見かけ停車し、皆「静かに!」を繰り返しながら、夢中で撮影。
 夕食後、露天風呂に行き寒かったが、満月に近い月が雲を入ったり出たりを見て、非常にきれいで寒さを忘れた。

 4月27日 今日はアオネバ登山口より、シラネアオイを観察できたら、引き返すということで登る。30分も登っただろうか、左手の眼前に何とも言えぬ薄紫の花が見えた。三輪が重なるように咲いていて感激した。皆次々に見つけては、カメラに。
 キバナノアマナ・ヤマトグサ他昨日、一昨日と同じ植物を観察。早々に下山し、予定を早めて、新潟へ。予約は遅い便だったが、早い便もOKとのことで、ラッキーだった。新潟港15:08着。
 角田山越王の里を散策。コシノコバイモは見つからず残念だった。
神社まで下って、マキノスミレを見つける。蕾ではあったが、皆喜ぶ。下山しホテルへ。
 夕食は各自外食へ。

 4月28日 今日はいよいよ帰るのみも、石川県塩屋海岸へ再び。
 イソスミレ観察に、銀のめしのにぎり飯も再度注文して、車中で食べる。予定より少し早いので、滋賀県米原ICで下りて、醒ヶ井地区にてバイカモ・ハリヨ(魚)観察。渓谷散策。ヨウラクツツジ・オサシダ・オオフジシダ等。
 再び高速に乗り、順調に帰高。PM7:30皆事故もなく、無事に帰れてよかった。

*まとめ*
 今回は二回目の佐渡だったが、同じ時期にこれほどのポピュラーな花が見られたことは本当に素晴らしいことだ。出迎えてくれたイルカ、野生に帰されたトキ、珍魚、ハリヨなど植物以外のいろいろな生き物の観察もできた。
 企画・案内をして下さった細川様、いつも笑顔で無理を聞いて下さった中越運転手、同行のメンバーのみなさんに感謝感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

平成25年 5月10日
大石 泰資