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The Botanical Society of Tosa

土佐植物研究会

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2023年3月19日(日)に第590回月例会(須崎市久通周辺(スミレの観察))が25名の参加で行われました。

①コスミレ(細川)
①コスミレ(細川)
 3月19日(日)晴れ。9:30に須崎市のマルナカ駐車場に集合。本来なら第4日曜日の26日が実施日となるが,その日は私の今シーズン最終のフルマラソンのレースが決まっていたため1週間前倒しの日程であった。須崎市久通への道路沿いには,普通種のスミレではあるが,同種内での変異が多く見られ,以前から気になっていた。また,スミレは花期が短く,果たして時期が合うかどうかも心配であった。結論から言うと,花期はピッタリ,ベストの日程であった・・・。が。

 集合場所には多くの参加者が集まっていた。広島の斎藤さんご夫婦,岡山の力石さんも参加されていた。予想どおり,車の台数が非常に多く約20台での移動となった。車のトラブルを心配しつつも,マルナカに置くことはできないため,簡単に行き場所を説明して出発した。下見の際に,久通への分岐点近くの路肩に10台ぐらいは駐車できると見込んでいたが,駐車できずに渋滞を招いていた。やむなく全車久通へ続く峠の広い場所へ移動して駐車。しかし,1台が到着していない。野見湾の方に行ったらしく,連絡を取りながらバイクの宇賀さんが迎えに行ってくれて,10:20に少々遅れたが全員揃い,観察開始となった。
②サクラの道を行く
②サクラの道を行く
 久通の集落への道沿いの樹木が伐採されていて,見頃の桜と咲き始めたフジツツジの前方には太平洋の海岸線が一望でき,とても気持ち良くウォーキングが楽しめるルートとなっていた。日当たりの良い路傍にはオオイヌノフグリ,ヒメハギ,シロバナタンポポ,カキドオシ,アケビ,コバノタツナミソウやスミレ,コスミレ,ナガバタチツボスミレなどの花が見られた。プロパンガスのようなヒサカキの強い臭いにも春を実感する。道を途中で引き返し,峠から元の道を下りながら植物を観察する。シハイスミレ,シロバナツクシコスミレ,それと,変異が面白いナガバタチツボスミレを確認して,その辺で昼食を摂る。
③シハイスミレ
③シハイスミレ
 午後は車5台を道の入り口近くに回し,ドライバーを乗せて車を取りに行った。普段と比べて車の通行量が非常に多い。この日は彼岸中の日曜日のために,地元の方が墓参りに帰ってきていると思われ,頻繁に狭い道での行き違いなど多大なご迷惑をかけてしまった。13:30にマルナカの駐車場に戻り,参加者が揃うのを待っていると,遅れて到着した宇田さんから,地元の方から会を代表して注意を受けられたとのこと。重ね重ね不手際を反省し,今後の車対策マニュアルについて検討すべきと思われる。少々早いが,1:50に解散となった。(細川公子)
④シロバナツクシコスミレ
④シロバナツクシコスミレ
⑤シロバナナガバタチツボスミレナ
⑤シロバナナガバタチツボスミレナ
⑥フジツツジ
⑥フジツツジ
⑦ナガバタチツボスミレ
⑦ナガバタチツボスミレ